2016/7/1 17:35:09

原因はストレス?ポメラニアンが行う常同行動

    1.そもそも「常同行動」って何?

    「意味もなく同じ行動を繰り返す」常同行動

    ポメラニアン

     「常同行動」という言葉をご存じでしょうか。常同行動とは、明確な目的がない状態で同じような行為を繰り返すことを指します。これは犬に限った話ではなく、キツネやゴリラ、大型動物のゾウでも見られる行動です。動物園で動物が同じ場所をぐるぐると回る行動を見たことはありませんか?それが、常同行動です。
     
     常同行動を行っているとき、該当の動物には麻薬様物質が放出されていると言われています。また、常同行動にはいくつか種類がありますが、そのほとんどはストレスが原因とされています。該当する行為に心当たりがある場合、ポメラニアンはストレスを感じているのかもしれません。今回は、そんなポメラニアンにおいて見られる常同行動について、いくつかご紹介させていただきます。

    2.常同行動ってどんなものがあるの?

    ①同じ場所をうろうろと歩く「ペーシング」!

    ポメラニアン

     同じ場所を目的もなく、柵などの前を速度や歩幅を変えないままぐるぐると歩くことをペーシングと呼びます。これは前述のとおり、動物園などでもよく見られる行為です。
     
     これは、ケージなどの狭い場所にずっと閉じ込められていたり、退屈することによって、欲求が満たされないストレスが募ることにより発生している可能性が高い行動です。動物園の柵などの中でこの行為が見られる原因も、これが該当しているものと思われます。この行動そのものが「現在の環境に対応するために行っている行為」との見方もあるため、対処が行われないまま放置されることもありますが、「常同行動をしなければいけない環境」であること自体を問題視する声も挙げられます。害がないとは言え、ポメラニアンがストレスを感じている状況である可能性は高い行動ですので、可能であれば広い場所で思いっきり遊ばせたりする機会を設けてあげましょう。

    ②同じ場所を舐めたり噛んだり「ブランケットサッキング」!

    フランク・サッキング

     タオルや毛布などをカミカミするポメラニアンがいます。見た目は幼い子供がおしゃぶりをしているようでとっても可愛いのですが、これは「ブランケット・サッキング」と呼ばれる常同行動の一種です。「これをしなければ落ち着かない」という心境の場合が多いので、「強迫性障害」と呼ばれることもあります。
     
     これと類似した行為として、ドーベルマンやレトリバー系のわんちゃんがよく行う「フランクサッキング」というものがあります。これは、自分の四肢や脇の同じ個所をひたすら舐めたり噛んだりすることを繰り返す行為です。前述挙げた犬種はあくまで「行いやすい犬種」なため、ポメラニアンでも発生しうる可能性はありますのでご注意ください。また、ぬいぐるみやカーペットを「むしる」行為もこれと類似したものとなります。
     
     ポメラニアンはこれらの行動をなぜ起こすのでしょうか。これらの行動を起こす理由としては、ポメラニアンの欲求が満たされていないことが起因しているものと見られています。つまり、「もっと動き回りたい」「もっと遊んでほしい」、そういった欲求を緩和させるために行っているのです。
     
     そのため、この行為は環境を改善することで改善するケースがあります。例えば、サークルから出す時間を増やしたり、新しい遊びを教えて刺激を与えてみることです。なお、ポメラニアンがこの行動を行っている際にちょっかいをかけてしまうと、「この行動を行えばかまってもらえる」と勘違いして改善しなくなってしまう場合もあるので、注意が必要です。

    ③尻尾を追っかけてぐるぐる回る尾追い行動!

    空き缶

     ポメラニアンに限らず、尻尾を追いかけてぐるぐる回るような行動を見たことはありませんか?これはある程度攻撃性を持っているわんちゃんに発生する行為であると言われています。ブルテリアや柴犬などによく見られる行為として知られていますが、性格や環境によってはポメラニアンも例外ではありません。放置し続けていると、自分の尻尾を傷つける自己傷害的行動に発展することもあります。
     
     それでは、どうやって止めさせればよいのでしょうか。この行動が発生する要因は、主にポメラニアンの欲求が満たされていない時に発生します。それは、飼い主との触れ合いであったり、動き回ることへの欲求であったりと様々です。そのため、もし満たされていない内容が「飼い主との触れ合い」であれば止めるよう声をかけることで、「かまってもらえる」と思い、行為が改善しない可能性もあります。
     
     この行動に対して有効的な方法は、ポメラニアンの苦手な音などを出して行動を制す「嫌悪療法」です。尻尾を追いかけまわし始めたら、空き缶を強めに床に投げるなど、ポメラニアンが驚くような音を立てます。これを繰り返すことで、「尻尾を追いかけるといやなことが起こる」ことを学習すると、行為は収まるはずです。

    3.「強制行動」は危険シグナル!

    自分でも止められなくなった「強制行動」

     これまで記載した「常同行動」にそれぞれの対処法を記載いたしましたが、例外があります。それが、自分の意思では止められなくなっているほど悪化した「強制行動」です。
     
     「尾追い行動」を例とすると、ポメラニアンが嫌がる音を立ててもその音に注意が向かず、無心で尻尾を追いかけ続ける状況です。この場合、脳や神経に疾患が発生している可能性も考えられます。もし「強制行動」が疑われ、改善しない様子なら、一度獣医さんに相談してみても良いでしょう。

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