2016/7/1 17:34:57

知っておこう!ポメラニアンの命を脅かす病気!

    1.ポメラニアンは長寿!だけど油断は禁物!

    ポメラニアンは命を脅かす病気に襲われることも…

    ポメラニアン

     丈夫で長寿と言われているポメラニアンですが、まったく病気の心配がないわけではありません。骨が細いため、膝蓋骨脱臼や骨折などを起こすこともあれば、時には僧帽弁閉鎖不全症や気管虚脱などの命を脅かす病気に襲われることもあるのです。
     
     すべての病気に言えることですが、何よりも大切なのは「早期発見」、そして「早期治療」を行うことです。「どのような症状が発生するのか」を事前に知っておくことは早期発見に繋がるので、かかりやすいと言われている病気については事前に認識しておきましょう。こちらでは、命に関わる可能性もある「僧帽弁閉鎖不全症」と「気管虚脱」についてご紹介いたします。※膝蓋骨脱臼や骨折などについては「丈夫で長寿なポメラニアン!でもここには注意!?」記事をご参照ください。

    2.僧帽弁閉鎖不全症

    僧帽弁閉鎖不全症ってどんな病気なの?

    心臓

     「僧帽弁」という名称を耳にしたことはありますか?僧帽弁とは心臓にある弁のことで、心臓の左心房と左心室の間にある弁を指します。この弁が心臓の収縮とともに開閉することにより、血液が逆流しないようになっています。
     
     「僧帽弁閉鎖不全症」とは、血液が逆流しないようにする役目を担っているその僧帽弁が閉じなくなることにより、血液が逆流していしまい、様々な症状を引き起こす病気です。段々と呼吸器官に障害が現れる症状が特徴的で、最悪の場合死の危険性もあるので注意が必要です。

    具体的にはどんな症状が起こるの?

    ポメラニアン
    photo by paul

     僧帽弁閉鎖不全症には、ほとんど初期症状がありません。ポメラニアン自身に自覚症状がないものと思われるため、初期段階で気付くことが非常に難しい病気です。心臓への雑音などから見つかるケースもあるため、定期的に健康診断に通うことが早期発見の鍵となるとも言えます。
     
     病気が進行すると、肺のうっ血や、肺水種といった症状が発生するようになり、それによって様々な症状が表へと出始めます。たとえば、「ゼーゼー」といった苦しそうな咳を行ったり、呼吸そのものが苦しそうな様子を見られるようになります。さらに悪化すると、チアノーゼと呼ばれる舌の色が青紫色になる現象が見られるようになり、最悪の場合死に至ります。
     
     なお、「苦しそうに呼吸を行っている様子」としてよく見られる「起座呼吸」が見られた際には特に注意が必要です。起座呼吸とは、わんちゃんが呼吸困難を解消するために行う姿勢で、「前足を踏ん張るようにして開いた状態で、上を向いて呼吸をする」姿勢を指します。もしこの姿勢が見られた際には、ポメラニアンが呼吸困難を訴えている可能性がありますので、すぐに獣医さんに相談しましょう。

    「僧帽弁閉鎖不全症」の天敵は「肥満」!?

    ポメラニアン

     僧帽弁閉鎖不全症のほとんどは生まれついての遺伝性のものではなく、後天性のもとだと言われています。そのため、生活習慣に気を使えば、発症の可能性をある程度低くすることもできます。
     
     それでは具体的にどのようなことを気をつければ良いのでしょうか。僧帽弁閉鎖不全症の天敵は「肥満」だと言われています。肥満になると、心臓も肥大化するケースがあります。それは、心臓が筋肉の一部であることが起因していますが、弁の大きさは変わりません。そのため、弁が心臓の肥大化についていけず、僧帽弁閉鎖不全症になることがあります。
     
     以上のことから、日常的にポメラニアンが肥満体型にならないよう配慮してあげる必要があります。そのためには、健全な食生活、毎日の適度な運動は欠かせません。※食生活については「甘やかしは禁物!?ポメラニアンの食事管理」、「もっと健康に!ポメラニアンの健康管理マニュアル!」記事もご参照ください。恐ろしい病気を未然に防ぐためにも、肥満には十分に注意しましょう。

    万が一「僧帽弁閉鎖不全症」が発症してしまったら…

     僧帽弁閉鎖不全症において、外科手術は難しいとされています。そのため、投薬での治療となるでしょう。
     
     この病気を発症してしまったら、何よりを配慮しなければならないのは「心臓に負担をかけない生活」です。たとえば食生活においても塩分控えめの食事を心がけなくてはなりません。なお、病気の進行状況によっては獣医さんから処方されるケースもあります。
     
     また、運動が心臓への負担となるため、激しい運動も控えたほうが良いでしょう。ただし、引き続き肥満には配慮しなければならないため、心臓への負担とならない程度の運動と、食事とのバランスが重要となってきます。

    3.気管虚脱

    「僧帽弁閉鎖不全症」と症状が似ている「気管虚脱」

    ポメラニアン
    photo by dtmarch

     気管虚脱とは、気管の軟骨がもろくなることにより、気道が狭くなる、あるいは閉鎖してしまう病気です。症状が「僧帽弁閉鎖不全症」と似ており、「ゼーゼー」といった咳や苦しそうな呼吸が挙げられます。また、悪化すると「チアノーゼ」を起こすことも類似しています。
     
     加齢するにつれて発症の確率は上がってきますが、その他にも「肥満」によって発生する場合もあります。それは肥満が影響し、気道が圧迫されることにより発生しますが、この場合減量することにより症状が軽くなることが特徴です。なお、もしこの病気を発症してしまったら、「気道の圧迫」を避けるため首輪は外したほうが無難でしょう。もしそれまで首輪を付けていた場合は、胴輪に切り替えることをお勧めいたします。
     
     症状や注意すべき点は「僧帽弁閉鎖不全症」と似ていますが、治療法は全く異なります。気管虚脱の場合は外科手術により気管の拡張も可能です。進行具合によっては投薬治療となる場合もありますので、まずそれらしい症状が見られる場合には獣医さんに相談しましょう。

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